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報告: 最古の脊椎動物化石ミロクンミンギア--澄江動物群化石

ミロクンミンギア 
Myllokunmingia fengjiaoa


中華人民共和国 雲南省昆明市海口
カンブリア紀前期(約5億3000万年前)
原生する原始的な魚類「メクラウナギ」に類似した特徴をもつ、原始的な魚類の 化石。われわれ人類をふくむ脊椎動物の化石としては、ハイコウイクチスとなら び世界最古の標本。科学雑誌「ネイチャー」の1999年11月4日号に発表され、「脊 椎動物の化石記録を5000万年以上さかのぼる」として世界的ニュースになった。

舒徳干教授(中国・西北大学)

帽天山(中国・雲南省)
澄江動物群は、中華人民共和国南部、雲南省澄江周辺の地層から見つかる、カン ブリア紀前期(約5億3000万年前)の動物化石群である。フランスの地質学者アン リ・マンスイ( Hanri Mansuy)によって20紀初頭に発見され、1980年代に入って 本格的な研究が始められた。

中国、西安市の西北大学地質系舒徳干教授は澄江県馬鞍山と昆明市海口で非常に重要な化石を発見し、 1995年代以降イギリスの科学雑誌「ネイチャー」に4本の論文が掲載された。現在、澄江動物群化石の研究の第一人者である。ここに掲載した標本はすべて舒徳干教授によって「ネイチャー」に論文掲載されたものである。

生命進化史上最大級の事件とされている「カンブリア紀の爆発」の原因については未解明の部分が多く、現在も活発に研究が続けられている。中でも基本となるのは、微細な構造も残す保存状態のよい化石 の詳細な研究である。そのような化石としては、カナダ西部、ブリティッシュコ ロンビア州のバージェス動物群や、グリーンランドのシリウス・パセット動物群 などいくつかが知られている。中でも澄江動物群は、年代が他の動物群よりも古 く、また保存状態も極めて良好で、種類も数も類を見ないほど豊富なことから、 「カンブリア紀の爆発を解明するカギ」として近年急速に注目を集めている。
ユンナノズーン
Yunnanozoon lividum


中華人民共和国 雲南省澄江県馬鞍山
カンブリア紀前期(約5億3000万年前)
脊索動物に最も近い動物門は「半索動物」と呼ばれるグループである。澄江県から発見されたユンナノズーンは、この「半索動物」の一種としては最古のものを思われる。
カサイミラス
Cathaymyrus diadexus


中華人民共和国 雲南省澄江県馬鞍山
カンブリア紀前期(約5億3000万年前)
脊索動物のグループのひとつ、頭索動物に属する化石としては世界で最古の標本。 カナダのバージェス頁岩から産出する「ピカイア」に類似した特徴をもつが、年 代は1000万年ほど古い。われわれ人間をふくむ脊椎動物は、この頭索動物から進 化したとも言われる。

シダズーン
Xidazoon stephanus


中華人民共和国 雲南省昆明市海口
紀前期(約5億3000万年前)
脊椎動物の一種であるピピスキウス類(魚の一種)に類似した頭部と、無脊椎動 物のグループのひとつである節足動物(エビや昆虫など)に類似した胴体部をあ わせもつ。系統的な分類が不可能な、いわゆる「奇妙な」化石のひとつ。無脊椎 動物と脊椎動物の進化的関係を探る上で非常に重要な意味をもつ。
復元CGは舒徳干教授の監修によるもの。




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